当院では生後6か月の乳幼児でも検査が可能な目の検査機器スポットビジョンスクリーナー(ウェルチ・アレン・ジャパン株式会社)を導入しました。遠視、弱視、近視といった目の先天的な異常の発見が可能な機械です。
現在、3歳児健診で簡単な視力のチェックがありますが、入学前に視力検査を行って初めて弱視に気が付かれるお子さんも少なくありません。8-9歳までが視力が発達していく時期ですが、この時期を過ぎると矯正をしても十分な視覚の発達が望めなくなります。視覚異常は早期発見が視力回復のために重要です。
高額な機械のため、機械の購入を迷っていた時に、同僚の女医さんやスタッフなど複数名の方が
「実はうちの子も弱視で。もう少し早く発見できていたらと思うと・・・」
と教えてくれました。この言葉に背中を押され、導入を決めました。
当院では、生後9-10か月の健診および1歳6か月健診、自費健診で検査を行っております。正直なところ、検査をするための人手はかかるのに、健診の補助額は変わりません。それでも、早期発見をすることで、たった一人でも視力回復が可能となれば、私達の日々は報われます。
お子さんの目の見え方が気になる方は、ご相談ください。