マーガレットこどもクリニックの院長の田中です。今年もインフルエンザワクチン接種のシーズンが迫ってきました。
今年はすでにインフルエンザと診断される方が増えてきています。
今年も皆様とともに、ひとり親家庭の家族へのインフルエンザワクチンのプレゼントを行いたく、み皆様へのご寄付をお願いします。
インフルエンザは、幼児・児童がひとたび罹患すると、重い場合は1週間ちかく登園登校ができず、働きながら子育てをする親は、仕事を長期間休むなどの対応に迫られます。兄弟や親自身を含む家族への感染力も高く、皆さんご存知のようにインフルエンザは子育て世帯にとって脅威です。
そのような中でインフルエンザワクチンを最も必要としているのはひとり親家庭です。子どもが罹患した場合、ひとりで看病をしなければなりません。ご自身が罹患した場合も含め、長期休業が直接経済的なダメージとなります。ワクチンの補助がない自治体も多く、インフルエンザワクチンの費用負担は大きいものになります。
母子家庭の親御さんの半数以上は非正規雇用であり、2018年の厚生労働省「国民生活基礎調査」ではひとり親世帯の相対的貧困率は48.1%とおよそ半分を占めています。さらに長引くコロナ禍で、困窮が極まったひとり親家庭は少なくありません。
「ひとり親の貧困問題」は、決して個人のせいではないと私は思っています。 そこには女性の正規雇用が男性と比べて少なかったり、収入に男女の格差があったりというジェンダーの格差がそもそもあります。また、養育費を徴収する仕組みもまだまだ不十分です。ひとり親が経済的に困窮するのは社会の問題だと思うのです。
当院では少しでもひとり親家庭のサポートをしたいと2018年冬からひとり親の親子の方に無料もしくは安価でインフルエンザワクチンを接種してきました。
2020年からはからはみなさんからの寄付により、より多くの親子にワクチンを届けることが可能となりました。
昨年も多くの方に寄付のご協力をいただき大変感謝をしております。
<2023年 寄付報告>
119名の方から 138,000円 ご寄付
40名のひとり親家庭の親子に接種
(不足分はクリニックより補填しております)
困っている親子を少しでも社会で支えるため、今年も皆様のお力をお貸し頂きたいです。当院で自費でインフルエンザワクチンを接種される方で賛同いただける方はお一人500円からの寄付をお願い致します。
ワクチンを接種して寄付をしたい方はWEBでインフルエンザワクチンのご予約の上、当日窓口で寄付をお願いいたします。
また、ワクチン接種をされない方でご賛同いただける方は、受付窓口でも寄付が可能です。ご来院の際に受付へお声がけください。
2021年からはかるがも藤沢クリニックさんが私達の取り組みに賛同してくださり、我々だけでは届けきれない方にワクチンを届けることができるようになりました。かるがも藤沢クリニックさんでは昨年30人の方の支援につながりました。今年も一緒にひとり親家庭のために、取り組みます。
一緒に取り組みを広げてくれるクリニックさんがいらしたらぜひお声がけください。
当院で接種をされたひとり親の方の喜びの声です。
- 子供が3人おり、高額になるので諦めていましたが、今回の企画を知り、すぐに受けに行きました。去年は私を含めて全員でインフルエンザにかかり、大変だったので、とても助かります。ありがとうございました。
- ひとり親でも家庭事情は様々で、本当に大変な人に光が当たらないこともあるかと思います。そんな人達に目を向けて頂き、コロナ禍で今まで以上に大変な中、有難い限りと心から感謝しております。有難うございました。
- 下の子どもが受験生なので、とても助かりました。子ども2人と自分が打つ費用を出すのが大変で、子どもだけを接種させていたのですが今年は受験生なので、私も接種出来て安心しました。 本当にありがとうございました。
- 私は子どもが5人いるシングルマザーです。毎年、インフルエンザワクチンを接種したいと思いながら、かなりの金額になってしまうため諦めていました。 新聞で拝見するまでは、「受験生の子だけにしようか、持病のある子も本当はうちたい、いやいや昨シーズン異常行動をおこした子にした方が良いかしら」などと考えていました。 ただ、年末の物入りの時期であることや、受験生もいるため、実際誰も接種できずに終わったと思います。 本当に感謝しております。 どうもありがとうございました。 毎年接種しない理由は金銭的な理由だけなので、できれば自治体でひとり親家庭の方や市民税非課税世帯の方、障害をお持ちの方々は無料か低額で接種できるようになると良いなと思っています。