インフルエンザワクチンと一緒に処方ができないのはどうしてですか?
当院では今季はインフルエンザワクチンと一緒の診察・処方はお受けできません。皆様には大変ご不便をおかけしてすみません。
本年2月に当院は新規開業個別指導という厚生局よりの指導を受けました。
その場で予防接種、健康診断には診察料が含まれているので、一緒の診察の際には初診料・再診料は請求しないように
という指摘を受けました。
指導に従い、定期予防接種や乳幼児健診の際に、当院で処方を希望される方には、初診料・再診料は頂戴せず診察を行ってきました。(仕組み上、6歳未満のお子さんの場合には診察料は完全無料になります)
診察料は頂きませんが、事務負担は増加しました。当院が支払い基金に診療報酬を請求する際に、書類(レセプト)に診察料をなぜ入れていないのか個別に理由を書き込む必要があるためです。
それでも親御さんたちがお子さんを連れて何度も足を運ぶ負担を考えると、診察料が無料であっても、多少事務負担が増しても仕方がないものとしておりました。
おかげさまで今年は患者さんの数も増え、インフルエンザワクチン接種希望の方も多数おり、インフルエンザワクチン開始後非常に混雑してきております。
しかし、繁忙の中、インフルエンザの方に処方を合わせて行うことにより、事務負担が大幅に増えてしまい、処理できる量を上回り請求業務が滞る可能性が出てきました。
そこで当院の都合で大変心苦しいのですが、インフルエンザワクチンと同時の診察・処方はお断りさせて頂くこととしました。
個別の事情をお聞きすると、心情的には薬を出ししたいと私も、他の医師も、クリニックメンバーも皆思っております。しかし、どなたかお一人に処方を出すと、どのケースは良くてどのケースはダメなのか線引きが非常に難しくなってしまします。そこで、一律にどなたにもインフルエンザワクチンと一緒の診察・処方は行わないこととさせて頂きました。
何卒ご理解を頂きますよう、お願い申し上げます。
院長 田中純子