子育て関連のQ&A

言葉が遅いけど、男の子だからかな?

言葉は1歳をすぎたころから出てくるお子さんが多いです。言葉はある日突然子どもの中から湧いて出てくるのではなく、言葉を話すまでにはいくつもの発達のステップがあります。生後2−3ヶ月頃からあやすと笑うようになり、生後5−6か月頃には喃語を話し、生後6−7か月から保護者とそれ以外の人が区別ができるようになり人見知りをして、 生後9−10か月頃からバイバイなど大人の真似をし、生後10ー11か月頃から言われたことがいくつか理解できる。こうした言語にはならないコミュニケーションの土台ができて、ようやく言葉が出てきます。お子さんの言葉が遅い場合、よく目が合い、バイバイなどの真似もできて、こちらの言っていることを理解している様子がある場合には2歳頃までは様子を見ても良いでしょう。目が合わない、模倣をしない、指示を全く理解する様子がない場合には早めに受診をしてください。

他の子のようにできない。もっと厳しく教えるべき?

もしあなたが新しいお料理にチャレンジをして、思っていた様なものができなかった時、家族から「まずい。なんでこんなもの作るんだ」って怒られたらどうでしょう。もう2度とチャレンジしたくなくなりませんか?美味しいものを家族に食べさせたいとチャレンジした気持ちは認めて欲しいですよね。料理を失敗したことを厳しく叱られても、次にうまく作ることにはつながりません。どうやって作ればいいか、正しいレシピを探し、練習することが次につながります。
子どもも一緒です。うまくいかないことは沢山あります。簡単にできてしまう子を見ると、「なぜ、うちの子は」と思うかもしれませんが、厳しく叱っても、子どもには怒られた記憶だけが残り、どうやってやればできるかは分かりません。やってみようとしたお子さんの気持ちをまずは認めてあげましょう。そして、縄跳びだったら、まずは片手で縄を回すこと、字を書くのであれば、まずはしっかり鉛筆を握り線を書くこと、嫌いな食べ物があったら、まずは一口舐めること、座っていることが難しいのなら、まずは1分座っていることなど、お子さんができる範囲の小さな目標を設定し、それがクリアできたらお子さんと一緒に喜びましょう。きっとお子さんもとても嬉しいはずです。できない場合にも取り組んだことを褒めてあげてください。小さな小さな歩みでも、重ねれば大きな一歩になります。相手を怖がらせることなく、「できるかも」と思わせながら進むのはトレーナーである親の腕の見せ所です。

何回言っても動かない。どんどん怒ってしまうけどどうしたらいいのか?

「早く片付けをしなさい」「いつまでテレビを見ているの」「何度行ったらわかるの。片付けなさいって言っているでしょう!もう!」ありがちな会話ですね。我が家でも、なかなか指示に対して動かない息子たちにイライラが募る毎日です。
「誰が片付けをしてくれるかな?」「はーい」
「おもちゃ入れ競争だ!」「やるー」
と声がけを変えて気分よく取り掛かってくれる日はしめたもの、でも大抵は子どもはやりたくないことは、言っても言っても動きません。指示を聞いてくれない子どもに繰り返し、指示をしているとだんだん感情がこもってヒートアップしがちです。
そんな時にお勧めな方法は「壊れた時計になる」方法。
自分が「壊れた時計」になったつもりで「片付けの時間です」「片付けの時間です」「片付けの時間です」
「宿題をしなさい」「宿題をしなさい」「宿題をしなさい」
子どもが動くまでひたすら同じ言葉をあえて繰り返します。そうすることで、相手を否定する言葉が出てきてしまうのを防ぐことができ、感情のヒートアップも少し和らぎます。そして、指示を聞いてくれたら、「ありがとう」「よく頑張ったね」などの取り組みを評価する一言を忘れずに。

 
子どもの片付け

 

赤ちゃんだけしか接しない生活でうつうつとします。私はおかしいですか?

全くおかしくありません。もともと私たちはひとりでは子育てができないようにできています。そんなことを教えてくれる当院に勤務の吉野ラモナ医師が子育て世代におすすめする番組はこちらです。

 赤ちゃんを抱えていても、ぜひ、人とつながりを持つようにしてください。子育て広場や支援センターといった場所も有効です。気分の落ち込みがあまりにもひどい場合には産後うつの可能性もあります。当院では女性医師による女性のための心療内科も行っております。無理しすぎず、是非ご相談ください。